オレはできるという想いを強く育てる

自分にはできるんだ、という感覚を持つことはシンプルに重要だ。 自己効力感とか呼ばれるやつだ。

自己効力感があればできることが増える。何かができるから自己効力感は高まる。 好循環にハメることができればどんどん強くなっていける。

これには非常に単純なコツが一つある。 それは確実にこなせるレベルの行動を毎日続けることだ。 いきなり大変なことを習慣にしなくてよい。それをやって挫折するから自分にはできない、という感覚が逆に強まる。 そうなると悪循環だ。自信がついていかない。

めちゃくちゃかんたんなことで良い。いきなり30分運動する習慣をつけるのは難しい。 でも、運動する服装に着替えるだけだったらハードルは下がる。 個人的には最初はもっと下げていいと思う。「10秒だけ運動について考える」とかそういうレベルですらよい。 考えているとやりたくなるので、しばらくしたら「スクワット一回だけする」みたいな習慣にするとか。

徐々にレベルを上げていけばいい。ここで焦ってはいけない。焦って高すぎる設定にして一度できない経験をして落ち込む、というパターンはよくある。 このパターンの対策もある。あらかじめできないケースもルール化しておくというやり方だ。 「できない日があったら、その習慣の行動レベルを少し下げる」というのが僕が今採用しているルールの一つだ。 これを設定しておくとできかった日も、過度に気落ちせずに機械的に翌日から習慣を続けることができる。 逆にここでスパッと諦められることに気持ちよさすら覚える。

最も嫌な感じが残ってしまうのが、都合よくルールを改変してしまう、という行動をとってしまったときだ。 「ほぼできてたし、おまけしちゃおう」とか「次の日の朝のうちにやったからセーフにしよう」とか そういう特別ルールを作ってしまいそうになったら要注意だ。 一時期僕もこれをやっていたが、これは著しく自己肯定感を下げるのではないかと感じている。 自己効力感を高める目的でやっているのに、ごまかすという行動で逆に低いセルフイメージを招くことになる。 この罠には気をつけたほうがいい。

徐々に徐々に確実にできることを積み上げていく。自分との約束を守り続ける。 この繰り返しが「オレはできる」という想いを育てていく。 特別なことができる必要はない。毎日確実に「達成」していくことが大事なのだ。

このカラクリさえ知っていれば、面白いように習慣化が得意になるように思う。実際僕もそうだった。 何やってもうまくいかない、という感覚に蝕まれていた時期がある。 簡単なことを習慣化して、習慣化に慣れてきてからはわりとどんなことも続けられるという自信に繋がった。

オレはできるという想いは強く育てていくことができる。