まず絶望を想定しよう

何をやるにしてもおおよその見積もりをすると思う。意識的にしていなくても、こうしたらこうなるだろう、というなんとなくの感覚を持ってしまうものだ。それが満たされないときに人は傷ついたり落ち込んだりするわけだ。であるなら、最初から想定される結果の見込みが極限まで低くなっていればそうしたネガティブ要因というのは排除できることになる。

よく聞く話かもしれないが、要するに「結果を期待するな」ということである。しかしながら、結果を期待しない、という「〜しない」という振る舞いは人間にとって難しいのではないかと個人的には思う。まず自然発生的に出てくる期待を無理やり押し込めるようなイメージとなるからだ。

ではどうすればいいか?積極的に期待を削っていく作業をするべきだということだ。期待を削る、というのは表現を変えれば「絶望する」ということになるだろう。絶望的な状況を想定する、というアクションが設定されれば、やるべきことは「期待しない」よりもクリアになるのではないだろうか。内容にもよるが「全く結果がでないとしたらどうなるんだろう?」とか「逆効果が起きるとしたらなんだろう?」とか、あえて絶望的な状況を探索する作業である。

「期待しない」よりも「絶望する」を個人的には推奨したい。