場の目的を明確にする

家でもオフィスでも、場所ごとの役割を考えることでいい感じの環境づくりができる。

例えば家の書斎を考えるとき、そこはどのようなスペースにするだろうか?なんとなく頭の中にある書斎のイメージを具現化するだけになってしまっていないだろうか。自分がその書斎を使う上で、何を大事にするのかを意識している人は少ないかもしれない。書斎であれば物を書いたり本を読んだりするだろう。そして個人特有の事情もそこに絡んでくる。例えば書斎では自分の専門分野の分厚い本を集中して読むことが多いかもしれない。そうしたらそれらの本をまとまりがわかりやすいように並べる必要があるかもしれない。この時点で書斎づくりに必要なものがちょっとわかってきたりする。

また、寝室はリラックスを求めることになる。万人に共通するロジックもあるが、家ごとに寝室の事情は微妙に異なっていたりする。休み方も人それぞれだ。そうした事情も意識して部屋を設計していく。基本的にはリラックスを目的とするわけだから、電子機器をおかないとか、そういう普通のルールが自然にわかってくる。

目的なく場をつくろうとすると、どうしてもぼやっとしたイメージを再現するだけにとどまってしまう。そこから一歩抜け出して場のパワーを最大限発揮するにはその場で自分が取る行動の目的を明確にしてからレイアウト等を決めるといい。