気になるとこだけ読む

本は全部読まなくていい。

読む必要のあるところだけ読めばいい。じゃあ、読む必要のあるところってどこ?となる。これにはいくつか種類がある。例えば、著者が重要だと考えているところを知りたい場合がある。この場合は太字部分だけ読んでいくという戦略がある。著者が重要視する部分だけをつまめるので効率がいい。

今回推したいのは「気になるとこだけ読み」である。これは太字読みが著者視点の重要性を考えているのに対して「気になるとこ」というのは読者視点で重要な部分となる。気になるということは知りたいという欲求が潜んでいる情報だということだ。それは、自分が知っている範囲の微妙に外側の部分であることが多い。知っている範囲の延長にある情報を知りたいと思うものだ。

なので、気になるところだけ読んでいると自分が今吸収しやすい知識だけ拾っていくことができる。これはこれで効率がいい。自分に都合のいい情報だけ摂取するリスクもあるっちゃーあるのだが、これはすでに知っている情報か否かを判断すれば事足りると思う。知っていることを何度も「そうだよねー」と確認して満足する作業は無駄であるし、害にもなるだろう(復習という観点であれば話は別)。

知らない情報であっても、自分に都合のいいものに反応している可能性はある。例えば、内向性の高い人が「内向的な人間の長所」みたいな情報に反応するのは自然だ。この場合は「自分は大丈夫」的な信念を強めたいからこそこういう情報に反応するのではないかと思う。でもそれってそんなに悪いことかー?という気もしている。まあ、なんでこの情報に反応してるんだろう?という自問を挟むのはよさそうだなーという感じ。

以上。