経験から得たものを振り返る

生きていると色々経験する。大変な時期もあるし、すごくうまくいく時期もある。何もせずに腐っているよりは色々経験して経験値を積んだほうがいいと思う。しかしながら、経験しっぱなしになっていると重要な宝を見過ごしていたりすることもある。その点について今日は書きたい。

例えば何か大変なプロジェクトを任されて、完璧とはいえないが一応完了させたとしよう。失敗もあったし、まだまだできることもあった。自分の力不足を痛感することもあるだろう。そんなときに、その経験をそのままにして次に進むのはもったいないと思う。

せっかく大きな経験を積んだのだから、そこから得られたもの、次に繋げることを整理する時間を取るのがいい。プロジェクト初期と比べたときに、なにか得られたものが必ずあるはずだ。具体的な知識やスキルもあるだろうし、メンタルの変化、意識変容、精神的な成長、など抽象的なものもあるだろう。自分の中で「得られたな」と実感できるものを噛み締めてみるのである。

これをやると、ああ今回自分はたくさんのものを得ているな、と思えるはずだ。そして、挑戦による成長の過程というものについて理解を得られる。なんとなくその場その場の感情で判断すると、プロジェクトを通して得られたものを見過ごしてしまう。「なんだかうまくいかなかったな」「もうやりたくないな」と思ってしまうかもしれない。しかし、自分が確かに成長したな、ということがわかればそれだけ次への弾みもつく。

成長していく中では失敗は避けて通れない。失敗して嫌な気分になって終了するのではなく、嫌な気分の対価として得られたものに目を向けよう。そうすると挑戦することがだんだん楽しくなっていく。そうしてプラスのスパイラルに入っていけるのだ。